第2話 飛行機の中で
(人気番組のロケで北極に向かうことになった耕陽!)
事件は成田からバンクーバーへ向かう飛行機の中で起こった。
番組のロケと言うことで飛行機の移動はファーストクラスを用意して頂いたんですが、離陸して30分ぐらい経つと、なんか脇腹の辺りがちくちくする。なんだろうとシートを確認しても特におかしな事はない、おかしいな~と思いつつのんびりしてたんですが、身体を動かす度にチクチク、チクチク、、、、
絶対おかしいと良く確認してみると、なんとセーターの値札がついたまま!なんだ、これのせいか、、、
すぐにトイレに行き、その値札を引きちぎろうとしたが、なかなか切れない!
セーターなので強く引っ張るとほつれてしまうし、もちろんハサミなども無い!ポケットを探るとライターが、、、、
ここが飛行機の中だという事をすっかり忘れて、そのライターで値札を焼き切った!
これでもうチクチクしないなと席に戻り一息つくと、CAさん達がなにやら慌ただしく動いてる。
そろそろ機内食の時間なのかな~と思っていると、森三中の大島さんバリに大きなCAさんが僕の席にやってきた。
怪訝な顔をしていると、突然大声で
「Hey You ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~. ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~.
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~now.」とまくしたててきた。
何を言われてるのか全く理解できない!解ったのはヘイユ−とナウだけ、、、
「You ~~~~~~~~~~~~~~.~~~~~~~smoke~~~~~~~~~~. ~~~~~~~~~back now.」
???????「One more please.」
「「You ~~~~~~~~~~~~~~.~~~~~~~ smoke ~~~~~~~~~~. ~~~~ Narita ~~~~~back now.」
成田?戻る?今?
なんのこっちゃ?????
と思っていると見かねた前の席のジェントルマンが僕に話しかけてきた。
「あなたトイレでタバコ吸いましたね?そのことで滅茶苦茶怒ってます。このまま成田に引き返すぞと、、、」
えっ?タバコ??あ~~~~っ!ライターで値札燃やした!!!
慌てて「No~,No~,No~! Ne~hu~da~ga~tsuitetanode~moyashitadakede~su.Sorry.Sorry.」
と言っても全く通じない。
するとそのジェントルマンが間に入ってくれていろいろと説明してくれて騒ぎが収まったのですが、CAさんは僕のそばを通るときに必ず睨みを効かせて歩くので怖くてたまらない。
バンクーバーまでの残りのフライト時間を肩身の狭い思いで過ごす耕陽であった。
つづく