ずいぶん前に中国の連続ドラマに出演するため撮影期間の三ヶ月、上海のホテルで生活してた事があるんですがその時の話です。
注:だいぶ長いのでいくつかにわけまーす。
第一話
撮影初日
街中からすこし外れた路地でロケをしていたんですが、空き時間に座る場所が無い！！
日本での撮影だったら制作部さんが椅子を用意してくれるのですが中国にはそんなシステムは無いらしく、俳優さんたちは地べたに座ってる。
向こうのスタッフに「椅子無いですかね？」
と聞いても「なんで椅子？そこら辺に座ってれば！」
みたいなリアクション！
僕は若い時から衣装を着て地べたに座るなんてとんでもない！と教えられて来たので当然立ったまま！
夕方までのロケで足がパンパンになった僕は、明日からの撮影もこの調子だとさすがにきついと思い、
ロケ終了後、近くのスーパーにキャンプ用の椅子を買いに行った！
次の日、その椅子を持ってロケにいくと、メークさんや衣装さんが「いいね～！これで座れるね〜！」
と笑顔で話しかけてきた。
僕も、「いやー、昨日は足がパンパンだったからね〜！」
などの会話をしていると、出番になったので椅子を離れた。
ワンシーン撮って自分の椅子に戻ってくると、僕の椅子にメークさんが座ってる。しかも僕が椅子の横に立ってても全然席を譲ってくれない。
当然どいてなんて言えるわけ無く結局その日も撮影終了まで立ったまま！
そもそも一個しか買わなかったからああいう事になるんだな！
そう思い、その日の夜にまたスーパーに行き、
今度は衣装二人、メークさん二人、他の共演者用の椅子を5個、合計9個の椅子を新たに購入してスタッフに預けたのであった！
つづく
