「中国、上海試練の旅」第四話

(通訳に仕事を放棄されて、たった一人で中国人スタッフと共演者の中に混じって撮影に望む事になった僕、、、、)

朝から緊張感満載で現場にいくとスタッフはいつもと変わらぬ態度で声をかけてくる!
「你好!(ニーハオ)」僕も笑顔で「你好!」と帰す。
どうやら現場のスタッフは通訳がいない事に気付いてない模様でしたがそんな事はどうでもよい!
とにかく通訳が帰ってくるまでは自力で理解して撮影を終えなくてはならない。

が、撮影がはじまるとすぐにトラブルが、、、、

僕が演じたお芝居と監督が望むものの解釈が違うらしい!
お互いカタコトの英語で台本を持ちながらあーでもない、こうでもないと話し合ってたのですが、
一向に解決しない!
そりゃそうだ、監督は中国語で書かれた台本、僕は日本語訳された台本を持って話してるわけだから
、、、、、

で、お互いの台本を照らし合わせてみると、、、???
噛み合うわけがないよ!
どうやら監督が撮ろうとしてたシーンと僕が演じてたシーンは全然違うシーンだったのです。
トホホッ、、、

スケジュール変更が届いて無くて僕が演じてたシーンは3シーン後!
なんだそう言う事かと本来やるべきシーンを演じたらすんなりOK!

その後も細かいニュアンスの違いで撮影がストップしてしまう事も何度かありましたが通訳いない間の3日間をようやく乗り越え、ほっとしてホテルに戻ろうとしていたら、監督、カメラマン、共演者が何やら僕を誘ってる!
今晩飲みに行こうと!
日本語のまったくない生活が3日間続いて精神的にかなり疲れていたので、I’m very tired.と断りました。

しかしここは中国!
そんな事は通じない!

無問題、無問題、楽しいよ〜楽しいよ〜!と連呼され、そのまま夜の街へと連れ去られました。

つづく

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