「中国、上海試練の旅」第15話


「中国、上海試練の旅」第15話

「中国、上海試練の旅」第15話

(警察での取り調べが終わりホテルへ帰ろうとバスに乗っていると、大きな爆発音に襲われた)

どがーん!パリーン!爆発音に続いてガラスの割れる音!とっさにバスの中で身をかがめた僕、前方からは運転手のNO~と言う声が聞こえる。(これはやばい、テロリストか?)恐る恐る様子を伺うと、僕らを乗せたバスの前を走っていた車のリヤガラスが割れていて、中の人が表に出て割れたガラスを見ている、バスの運転手も表に出て行った。僕は危ないと思いながも、(撃たれたのか?嫌、そんな音じゃなかったぞ!あれは間違いなく爆弾だ!早くこの場所から避難しないと次の攻撃に合うぞ!どうする俺!どう逃げる!)と脳みそをフル回転させた!

しかし車の方をみると、全く危険な雰囲気がしない。こちらの運転手に至ってはニコニコしながら話をしてる。(こんな状況でなぜ笑ってられんだ!この人たちは命が惜しくないのか!)するとバスに乗ってた僕の仲間も次々とバスを降りて行く。周りからも人が続々集まってくる。(うわっ、こいつらクレイジーだ!)と思ったのだが1人でバスに残るのも嫌だったので、一緒にバスを降りた。

そして何があったのかと通訳に聞いた。

「隣のダンプカーのタイヤが道路の釘踏んで爆発したんですよ!よく有る事です。」

「なに?パンク?そんな馬鹿な?パンクであんな衝撃来るか?」

とパンクしたダンプをみた。

なるほど、、、、これならあり得るな。なんとそのダンプのタイヤは僕の身長ぐらいある大きなタイヤだった。

(これが爆発したら、衝撃波でそりゃガラスも割るよな!)テロリストじゃなかった事に安堵した僕は、同時にもしこのそばを歩いてたりでもしたら、そりゃちょっとやそっとの怪我じゃすまないぞ!もし子供とかだったら完全に吹き飛ばされる勢いだったぞ!と余計に恐ろしくなった。

しかしここは中国!

全く動じる気配がない。

騒ぎが収まるとみんな何事もなかったかのようにバスに乗り込みホテルに帰ったのであった。

つづく

「中国、上海試練の旅」第15話


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